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ある依頼

この相談は3年ほど前にも1度ありました。

この時にはプランの段階で中断した事を憶えています。なかなか絞り込めない内容でした。

「ひきこもり」からの脱出が土台にあつたからなのです。なかなかデリケートな部分に入る事になるのですがこの「引きこもり」と言う表現はここ20年程前から現在の状況などに使われる様になったかと思います。

それから言いますと私は時代の最先端を行つていた様に思うのです。

私は20代前半すでに今で言う「引きこもり」状態でした。当時周りを見渡しても私のような人間は見当たりませんでした。当時、30年ほど前は私の事を言葉にすると「失業者」の一言です。

ほぼ1年の間、昼と夜が逆転した生活を送り、人と合う事も少なくなり、もちろんお金などは底を尽き辛うじて親の家に居候させてもらい、食と住はお世話になつていた状態でした。私の親はぎりぎりのところで生活していた事も充分に知っていました。

そんな親に向かって「1万円貸してくれ」などと言っていた私なのです。私の机の引き出しには常に履歴書が入っている状態でした。

履歴書の内容も中間を一部省略したりもしていました・・・。その後ある会社の募集があり何とか採用される事になりました。もう少し書いてしまいますがこの会社は1年半でほぼ首になりました。

話が長くなってしまいましたが、詰まるところ親に蓄えが少なく、子への距離を置いた愛情がもっていると「引きこもり」を卒業できるように思うのです。 




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