昨日の事なのですが、以前からいろいろ仕事をさせて頂いている幼稚園の事務室へ行く用事が有り、丁度そこへ理事長さんもいらっしゃいましたのでいろいろと世間話などして来ました。
つい1週間ほど前になりますが、築60年ほどは経っ幼稚園の教室入り口の引き戸を取り替えました。この幼稚園はいくつか経営されている中でも「昭和」の佇まいをそのまま留めていて、何かやわらかくも感じ、今まで使われてきた汚れなども眩しく見えてくるさほど大きくも無い味のある建物です。
こじんまりとした沢の間に建物は溶け込んでいます。
昨年も教室の引き戸を1枚入れ替えました。
建物はよくある「北廊下」のプランなので教室に入る時には当然「南」を向くわけなのです。
いつも予算が無いところなのですが、この時には引き戸のデザインに少しばかり園児へのプレゼントも兼ねて作ってみました。
「これは私だけがそう思っていただけなのですが」
子どもは正直なものですね。
1年後、園児たちからアンコールをいただいた訳なのです。理事長さんから渋々2つの教室入り口引き戸の注がきました。
それで今回は引き戸の20センチ4方のガラスの中に「水族館」を作ろうと思い秘かに組み込んでおきました。
話は事務室の中に戻りますが、理事長さんとのお話の中で「昭和」の園長さんがこう言っていたそうです。
「あのデザイン、本当に久慈さんがしているの? 顔からは想像できないわ」だって。
来年は他の教室も取り替えたいそうなので、太めのサメでも入れておきましょうかね。
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