最近のニュースのなかに「赤ちゃんポスト」と言う言葉を耳にします。初めて聞いた時には全く言葉の意味を理解する事ができませんでした。
ニュースを聞いている内に、ただただ驚きました。まず、「赤ちゃん」と「ポスト」、この言葉の組み合わせです。
私にはとても愛着のある、この二つの言葉を並べた事にいやな予感を感じます。 ポストは手紙を投函するものなのですから、「赤ちゃん」と組み合わせる事で重苦しさを中和しようとしているのでは無いかと思うのですが。
「赤ちゃんポスト」とは人の赤ちやんの事なのですが、私の住む帯広市には20年以上前になりますが、「不用犬ポスト」というものが市内に在りました。
帯広市役所の中にも20年以上先を見通せる目を持った職員がいたのですね。 この「不用犬ポスト」は多分10ヶ所程はあつたのではないかと思います。
私が当時住んでいた家の近くにもこの「不用犬ポスト」がありまして、夜中にはよく悲しい鳴き声が聞こえてきていました。私は無責任にも、鳴き声が聞こえて来ると真夜中に箱の中に入れられている犬を放していましたが・・・。
「ポスト」と言つても、上に鉄格子が付いている蓋があって、ただの鉄の箱でした。
「赤ちやんポスト」と「不用犬ポスト」を同時に語ることは不謹慎かとは思うのですが、この「不用犬ポスト」が残したものは何だつたのでしょうか。
現在は無くなっているのですが、10年程の間は存在していた鉄の箱なのです。